平成26年6月に実施した「
国民生活に関する世論調査」が内閣府から本日(8月25日)発表されました。
調査の項目は以下の内容です。
- 現在の生活について
- 今後の生活について
- 生き方、考え方について
- 政府に対する要望
去年と比べたときの生活の向上感について、男性の20歳代から40歳代は「同じようなもの」と答えた一方で男性女性ともの60歳代、70歳代以上では「低下している」と答えています。
「満足している」または「まあ満足している」と答えた人を「満足」、「やや不満だ」または「不満だ」と答えた人を「不満」とすると
現在の生活の各面での満足度で「満足」と答えたのは
- 所得・収入の面で 44.7%
- 資産・貯蓄の面で 37.3%
- 耐久消費財の面で 70.9%
- 食生活の面で 86.4%
- 住生活の面で 78.6%
に対して、「不満」とする者の割合は
- 所得・収入の面で 54.1%
- 資産・貯蓄の面で 60.2%
- 耐久消費財の面で 27.4%
- 食生活の面で 13.1%
- 住生活の面で 20.9%
となっています。
特に資産・貯蓄の面で 37.3%の「満足」に対して60.2%の「不満」の答が多いのが印象的です。前回の調査結果との比較でも資産・貯蓄の面で「満足」が(42.7%→37.3%)と低下し、「不満」が(53.7%→60.2%)と大幅に増えているのも特徴的です。
日頃の生活の中で。『悩みや不安を感じている」と答えた者(4172人)に、悩みや不安を感じているのはどの様な事か聞いたところ、「老後の生活設計について」を挙げた者の割合が57.9%と最も高く、以下「自分の健康について」(49.7%)、「家族の健康について」(41.9%)、「今後の収入や資産の見通しについて」(41.0%)などの順になっています。前回の調査結果との比較では「老後の生活設計について」(55.3%→57.9%)を挙げた者の割合が上昇しています。
性別、年齢別で意見が異なり、一様では有りませんが、やはり将来に向けての不安が大きいのが影響しているのではと推測出来そうであり、社会保障問題が非常に重要な事が良く認識できます。
海外年金を切り口として
社会保障問題に取り組んでいる私たちとしても、このような世論の意識を強く認識する機会にしたいと考えます。